パートについての意見
私か仕えるつもりでいた課長は、住宅設備機器技術部長に就任されるとのことです。
良きにつけ、悪しきにつけ、青天のへきれきとはあるものです。
T商事株式会社の本社の課長は、東京芝浦電気株式会社の本社の課長を兼務することになります。
いわば東京芝浦電気というメーカーと、販売部門であるT商事の両部門を兼務するといった仕組みになっています。
「東京芝浦電気株式会社本社住宅事業部住宅設備機器営業部管材機器課長を命ず」という長ったらしい辞令をもらいましたが、大変なことになったなという感じでした。
さて、本社に赴任してようやく落ち着いたころ、九州Tポンプ会から、熊本で「住宅設備機器の現状と今後」と題して講演をして欲しいとの依頼が来ました。
それまで私は、九州1円をTポンプ技術講習会等で駆けずり回り、多くの販売店・特約店を開拓してきました。
その販売店の会合が「九州Tポンプ会」です。
その販売店会のメンバーが集まって、講演と称して実質的には私の送別会を開いてくれるという寸法でした。
当日は、各地から400名もの方が集まって下さいました。
講演が終わり送別会の宴になりましたが、参加の皆さんがぜひ自分の盃を受けてくれといわれますので、順番に盃をいただいて回りました。
中にはコップに注いで下さる方もいらっしゃいましたが、さすがにこれは勘弁してもらい、おちょこでいただきました。
参加者すべてを回り、一番最後にニコニコして待っていて下さった方、それは私が高校卒業直後、九州大学勤務までのしばらくの間お世話になった電気工事店の社長でした。
実はこのとき、九州Tポンプ会の会長から、販売店の育成に尽力したということで感謝状をいただきました。
本社に戻ってこの話をすると、いままで販売店や取引先に感謝状を出すことはあったけれども、もらう方は初めてだと話題になったものです。
さて、本社での仕事がスタートしてみると、部下には京都大学法学部卒業者をはじめとして、一流大学卒がそろっています。
また本社内を見渡すとそれこそ石を投げると一流大学卒に当たるといった状態で、東京大学卒業者の顔を見たのもこの時が初めてだと思います。
なんだ、普通の顔をしているではないかというのが実感でした。
しかし、この人たちの仕事ぶりを見ていますと、そつなく自信を持って根回し上手に動き回ってはいますが、大して勉強もしておらず、目標が全くない人たちの集団のような気がし始めました。
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